フィリピン上院で、犯罪撲滅運動における超法規的な殺人をめぐる公聴会で話すロナルド・デラロサ国家警察長官(2016年8月23日撮影)。(c)AFP/TED ALJIBE 【8月26日 AFP】フィリピン国家警察のロナルド・デラロサ(Ronald dela Rosa)長官は、26日にテレビ放映された演説で、麻薬の使用者らに対し、麻薬密売人を殺害し家を焼くよう呼び掛けた。ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が推進する犯罪撲滅運動では既に2000人が殺害され、批判の的となっている。 デラロサ長官の演説は、フィリピン中部で出頭してきた数百人の麻薬使用者に向けて25日に行われたもの。ドゥテルテ大統領の掲げる犯罪撲滅運動の機運を維持する意図があったとみられる。 「やつらを訪ねて家にガソリンをかけ、火を付けて怒りをあらわにしたらいい」とデラロサ長官は述べ、次のように続けた。 「やつ