就職活動に失敗して自殺する若者が増えている。昨年の自殺者数は六年前に比べ三倍近くに増加。自殺対策に取り組むNPO法人「ライフリンク」(東京都)が就活生を対象に実施したアンケートでは、二割が就活中に「死にたい」と考えていた。厳しい雇用環境が続き将来に希望が見いだせない中で育った世代にとって、就活失敗のショックはかつてより大きくなっていると分析している。 ライフリンクでは今年三月と七月、都内で就職活動する学生約百二十人ずつにアンケートし、結果を十八日に公表した。七月の調査では、就活を始めた後に「本気で死にたい、消えたい」と考えたことがあるかを質問。二十六人が「ある」と答えた。 清水康之代表は「背景には社会や企業への不信感がある」と説明する。アンケートでは七割近くが、日本の社会のイメージを「いざというときに何もしてくれない」「正直者がバカを見る」と回答。経団連が定めた就活期間を守らない企業や、不