2008年に秋葉原で無差別大量殺傷事件を起こし、殺人罪などに問われていた加藤智大死刑囚の死刑が執行されたことが、法務省から発表された。 当時、センセーショナルな事件として大々的に報じられたこともあり、今回の死刑執行についてもSNSで多くの人が言及している。わずか半月ほど前、山上徹也容疑者による安倍元総理銃撃事件が起こったことも、今回の死刑執行に多くの人が関心を示した要因のひとつになっているのかもしれない。 この件に関する意見の多くは、「冤罪の可能性がないのだから、もっと早くに死刑執行すべき」というものと、「そんなすぐに死刑執行がなされたら自殺願望の人が“無敵の人”となり、凶悪犯罪が横行してしまう」というもので占められており、「そもそも死刑制度に反対である」という意見はほとんど目にすることがなかった。 そして奇妙な巡り合わせだが、加藤智大が死刑執行を受けたことが発表された今日7月26日は、「
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