新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の急速な感染拡大が続く中、岸田文雄首相のコロナ対策の遅れが鮮明になりつつある。ワクチンの3回目接種を終えたのは対象者の2割にとどまり、人口に対する割合は先進国で最低。抗原検査キットの不足なども深刻だ。先手対応を強調してきた首相だが、感染拡大期に有効な手だてを打てておらず、批判が強まっている。 【動画】中止の氷まつりの氷柱、すべり台に変身 「もっと加速できないか」。首相は今月中旬、ワクチン接種の遅れへのいら立ちを周囲にあらわにした。 内閣官房によると、27日時点で3回目接種を終えたのは約316万人で、高齢者施設入所者ら1月末までの対象者1470万人の21%。英オックスフォード大の研究者らの集計サイトによると、全人口に対する接種率は2・5%にとどまり、英国の54・3%、米国の25・6%など先進7カ国(G7)の中で最も低い。 首相は昨年末になって、追加接