『ぶらどらぶ』押井守総監督インタビューの後編は、いよいよ押井トークが全開モードに。本編にちりばめられたギャグへのこだわりからメイキングマル秘エピソード、吸血鬼ジャンルへの偏愛、好き放題やり過ぎた故のまさかの不安(?)まで余さず語り尽くします! ▲押井 守総監督 ――貢とマイの主人公コンビに、なぜそこまで苦労されたんですか。 押井 (『うる星やつら』の)あたるとラムと違って、こっちは女の子同士なんだよね。男女のカップルならともかく「これは苦労するぞ」と気づいていたけど、とにかく貢を男にしたくなかったし、じゃないとやれる気がしなかった。だから「ガール・ミーツ・ガール」なんてのは、実は全部後付けですよ(笑)。 ――何か貢を男性にできない理由があったんですか。 押井 渡部マキなんかはまさに映画青年だった自分そのものだし、言ってしまえば(『うる星やつら』の)メガネだよね。その部分以外のダメな自分、フ
押井守 が原作・脚本・総監督、西村純二が監督を務める青春献血ドタバタ群像劇アニメーション「ぶらどらぶ」の公式チャンネルです。 [押井総監督]コメント ガール・ミーツ・ガールを真面目にやりたくて。人と人の繋がりの話。だから「血」なんです。「血縁」とか、「血で繋がった友達」という言葉もありますが、僕は真面目に「血」の話をやりたかった。 だから「吸血鬼」。「血を吸う」とは象徴的な行為かもしれないけど、いろんな意味で象徴的に「血」の話にしようと考えたんです。そして吸血鬼を扱うということは、同時に異文化の話でもあって。異文化であり、いわゆる人外(じんがい)。人間なんだけど人間じゃないもの。ある種の宿命として誰かの供犠(くぎ)であり、誰かの犠牲の上でしか生きられない存在。そうした異質なものとの出会い、それが繋がっていく話。血の話となると、暗くて陰惨になりがちなんだけど、そうじゃなく割と軽やかにやって
『ぶらどらぶ』で、久々にアニメの世界へと帰還した押井守総監督。本作は押井総監督にとって『うる星やつら』以来のシリーズアニメ、しかもドタバタコメディということでも大きな話題を呼んでいる。これは原点回帰か、はたまた新たな挑戦か。一度口を開けば止まらない押井トークの前半戦、まずこの話題から。 ▲押井守総監督。 ――久々にテレビシリーズフォーマットの作品を手がけられたわけですが、まずはその感想からお聞かせいただけますか。 押井 一言で言えば面白かったです。そもそも今回は「シリーズを楽しむ」をテーマにしていたからね。 ――そうなんですか! 押井 『うる星(やつら)』をやった時は「もう(シリーズものは)こりごりだ」と思ったわけ。もっとクオリティの高い成果物が欲しくてフリーになって、OVAのミニシリーズ、『御先祖様(万々歳!)』と『(機動警察)パトレイバー』みたいな例外はあっても、基本的に映画一本でやっ
POPなポイントを3行で 押井守監督35年ぶりのシリーズアニメ作品『ぶらどらぶ』 時代を逆行する過剰なスラップスティックコメディ 毒にも薬にもならないアニメではない“劇薬”を 「じじいを怒らせたらどうなるか、思い知らせてやる」 思わぬ制作陣の裏テーマが明かされた、押井守監督35年ぶりのシリーズアニメ作品『ぶらどらぶ』の配信がいよいよ2021年2月14日(日)からスタートする。 押井守監督といえば『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』や『機動警察パトレイバー 2 the Movie』といった重厚でシリアスな作品のイメージが強いが、今回の『ぶらどらぶ』で挑むのは女子高生たちを主役としたドタバタコメディ。 意外な選択にも思えるが、元々は今作でもタッグを組む西村純二監督と共にアニメ『うる星やつら』を手がけているなど、賑やかなコメディにも定評がある押井守さん。二度とやらないと思って
声優・日笠陽子 押井守監督に「天才の頭の中ってこうなってるんだ」 2枚 新作シリーズアニメーション「ぶらどらぶ」完成披露試写会が28日、都内で行われ、声優の佐倉綾音(26)と日笠陽子(35)が登壇した。 献血オタクの女子高生の絆播貢(佐倉)が美少女吸血鬼に血液を与えるため、学内に献血部を設立し、展開されていく学園コメディー。 スピーディーなテンポで会話が展開されていくアフレコ収録は、早朝に行われたといい、佐倉は「朝から貢のテンションをつくるのは大変だったけど、自然にセリフが出てきた」と話した。風紀に厳しく、みんなを注意する立場の女子高生・墨田仁子を演じる日笠は「朝から血管ぶち切れそうになりました(笑い)」と笑顔で振り返った。 佐倉は、音響監督から「おまえ変態やりたいだろ?」と役のオファーを受けたといい、「仕事欲しいんで、“やりたいです”と言いました」と役を引き受けたことを明かした。 総監督
押井守 が原作・脚本・総監督、西村純二が監督を務める青春献血ドタバタ群像劇アニメーション「ぶらどらぶ」の公式チャンネルです。 [押井総監督]コメント ガール・ミーツ・ガールを真面目にやりたくて。人と人の繋がりの話。だから「血」なんです。「血縁」とか、「血で繋がった友達」という言葉もありますが、僕は真面目に「血」の話をやりたかった。 だから「吸血鬼」。「血を吸う」とは象徴的な行為かもしれないけど、いろんな意味で象徴的に「血」の話にしようと考えたんです。そして吸血鬼を扱うということは、同時に異文化の話でもあって。異文化であり、いわゆる人外(じんがい)。人間なんだけど人間じゃないもの。ある種の宿命として誰かの供犠(くぎ)であり、誰かの犠牲の上でしか生きられない存在。そうした異質なものとの出会い、それが繋がっていく話。血の話となると、暗くて陰惨になりがちなんだけど、そうじゃなく割と軽やかにやって
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