2012/2/21（火） | 金原瑞人 近況報告すいません。前回書いた本と映画の紹介、まだです。 今日、大学にいく途中で、岩井俊二の『番犬は庭を守る』をどう紹介すればいいか考えながらノートに書きつけたのは次のような文句。 ●どろどろに核汚染された近未来をグロテスクに、コミカルに、ヒステリカルに描いた作品。 ●そんな絶望と哄笑の町で生きる人々がつむぐ、ささやかな奇跡の物語。 ●暗黒版『スワローテイル』？ ●奇矯なイメージと強靱な想像力が叩き出した悪夢。 ●もしかしたら日本初のマジックリアリズムの作品。まるで悪夢のようだけど、これが現実、という提示。３．１１でぶったぎられ、孤立した世界で醸造された夢の世界＝現実。 ●英語に翻訳されれば、カルト的な人気を呼ぶのはまちがいない。 などなど。 この作品は、共同通信の書評で取りあげる予定。だから、ちゃんと原稿書かなくちゃ。 『さわり』と『ファウスト』については、後日また。それから、荻原規子の新刊『グ
