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ブックマーク / kenbunden.net (5)

  • 【SF企画】幸村誠先生取材(漫画家)

    その人は、甘いコーヒーを飲みながら、人類の追い求める理想と、SFが果たす役割を語った。 まるで子供のように純真で情熱的で、だけど真理を追い求める姿勢はまるで老師のようでもあった。 【幸村誠】 1999年、宇宙ゴミ=デブリが社会問題と化した近未来を舞台とした漫画『プラネテス』でデビューする。 それまで注目されてこなかったデブリの脅威を題材に、その下に経済を回し、社会生活を営む未来世界の描写は、宇宙開発関係者からも高い評価と支持を得る。 一方で、限りなく現実社会に近い社会で、今を生きる我々と同じように悩み苦しみ、そして前に進んでいく等身大の人々の姿は、SF漫画という枠を超え、幅広い層の共感を得た。 そして今、時を1000年遡った、11世紀のヴァイキングたちを描いた『ヴィンランド・サガ』を連載中でもある。 その作品の中では、一貫して「人は何故、前に進もうとするのか」「人の愛とは何なのか」を追求し

    【SF企画】幸村誠先生取材(漫画家)
  • 【SF企画】円城塔先生(作家)

    はじめに SF(Science Fiction)と呼ばれる創作のジャンルがある。日では1970年代、80年代に科学への夢と恐れとともにブームになった。現代においても途絶えたわけではないが、往時の勢いはないとされている。確かに「人類の進歩と調和」という理念なり物語なりはもはや力を失っている。科学は人類を破滅させはしなかったものの、導きもしなかった。一方、科学は日常になった。20年前には夢物語であったような情報端末が今では世の中にあふれ、掃除ロボットが一般家庭に普及している。科学は特別なものではなくなったのだ。こんな世界では確かにSFの出る幕はないといっていいのかもしれない。だが、当にそうなのだろうか。言葉で、あるいは映像で「科学」を、「未来」を語ることにはまだ意味があるのではないだろうか。そもそもSFとは「科学の物語」を語るためだけのものだったのだろうか。SFの未来について、SFと純文学

    【SF企画】円城塔先生(作家)
  • 川原礫先生(小説家)・三木一馬様(電撃文庫編集者)取材

    ウェブ小説が熱い!何ものウェブ小説が出版社の目にとまり、商業出版されている。 でも、ふと思う。 一体ウェブ小説とは何なのだろうか? インターネット時代の、新しい形の小説なのか? それとも、紙媒体と電子媒体の違いしかないのか? それを知りたい! 今回は、ウェブ小説出身で人気小説家の川原礫先生、そして担当編集者の三木一馬様にウェブ小説をもっと知るために取材をお願いしたところ、快諾していただいた。 1.出版不況 <商業作家という立場からは出版不況と呼ばれる状況をどのようにお考えでしょうか?> 川原先生(川):私にとってはまず自分が生き残っていけるのかどうかが切実な問題なので、業界全体のことはなかなか考えられませんね(笑)。そういうことはむしろ、担当さんのほうが考えておられると思います。 三木様(三):今の日少子化ですので、読者さんの総数は減少していくことは確かです。ですから他に興味を持って

    川原礫先生(小説家)・三木一馬様(電撃文庫編集者)取材
  • 6.取材◆太田克史さん(編集者) « KENBUNDEN2009-見たい、聞きたい、伝えたい!東大生の、好奇心!

    太田克史さん×立花ゼミ文学企画 2009.12.10 @講談社BOX編集部 参加ゼミ生:岡田空馬、廣瀬暁春、廣安ゆきみ 『ファウスト』編集長として有名な太田克史さんに取材をさせていただいた。 いわゆる「ノベルス」・「ライトノベル」を世に送り出し、ヒットさせ続けている編集者太田さん。質問するのは不しつけだが、やっぱり気になる、「世の中にが増えすぎているのではないか」という疑問に、余すところなく答えていただきました。 【目次】 1.「流れ」を作れる編集者 2.作家を鳴らすのが編集者 3.ラノベのアプローチを使った文学作品 4.教科書には、載るよね 5.編集者は、強いんです。 (1)「流れ」を作れる編集者 廣瀬 :早速ですが、出版点数が膨大になってきていることについてどう感じていますか? 太田さん(以下、敬称略) :日の出版界には「取次」という制度、会社があって、そこが問屋&商社的な役割を果

    CAX
    CAX 2010/06/16
    太田克史さん
  • 5-1.取材◆森見登美彦さん(小説家)◇前編 « KENBUNDEN2009-見たい、聞きたい、伝えたい!東大生の、好奇心!

    森見登美彦さん×渡辺真実子さん(祥伝社編集)×立花ゼミ文学企画 2009.11.19 @都内某カフェ 参加ゼミ生:大石蘭、岡田空馬、坪井真ノ介、廣瀬暁春、廣安ゆきみ 【目次】 1◆執筆時に意識していること 2◆書くモチベーション 3◆「売れる」ことへの意識 4◆小説「だから」 5◆「森見ワールド」 6◆小説家はパン屋さん 7◆「エンターテイメント」 8◆腐れ大学生モノin京都、という縛り 9◆『新釈走れメロス』うらばなし等々 10◆表紙・デザインへのこだわり 11◆小説は間にありてつつくもの 1◆執筆時に意識していること 大石「小説を書くに当たって、森見さんが一番意識してらっしゃることは何でしょうか?」 森見さん(以下、敬称略)「意識していること…。普通は締切を意識しています」 (一同笑い) 森見「『太陽の塔』を書いていたときは、学生時代の自分の妄想を文章にして書きたい、とか考えていたんで

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