サンリオ、キティ版権収入好調で無借金に :業績ニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞www.nikkei.com 「実質無借金企業になった」。サンリオの江森進常務は財務体質の改善を強調する。小売事業が中心だった時代に店舗の内装費用などで有利子負債が膨らんだが、2012年末時点で手元の現預金が有利子負債を上回った。好採算の版権事業を強化し、欧米のアパレル企業などから受け取る「ハローキティ」の版権収入で借金を返してきた。 今や版権収入は連結売上高の4割。1桁台だった営業利益率は27%に高まった。8日、13年3月期の年間配当を従来予想から5円積み増し45円(前期は40円)とした。苦しめられてきた為替でも円安が進み「これからは本来の収益力が見せられる」と自信を深めていた。