農家の嫁不足が叫ばれて久しい。そんな中、福岡市のホテルで21日あった婚活イベント「花婿大学」には、農業青年ら約120人に対し独身女性約280人が殺到した。主催したのは「いかに上手に妻の尻に敷かれるかが家庭円満のコツ」と訴える全国亭主関白協会(全亭協、本部・福岡市)。今回の大きな反響を受け、今後も農村男性の縁組に取り組む予定だ。【竹花周】 全亭協は福岡市の雑誌編集長、天野周一さん(56)を会長に99年設立された。会の名前と裏腹に「家庭では妻が天皇。関白はナンバー2に過ぎない」がモットー。「花婿大学」は世の晩婚化を憂えた全亭協が“理想の花婿”を育てるべく、お見合いパーティーもセットし08年春から始まった。これまで福岡県で3回開いたが、いずれも女性の参加希望が男性を上回ってきた。 今回はかねて農家の嫁不足を心配していた天野さんが男性参加者をJAなどを通じ募集したところ、約8割を農業青年が占め