リニア中央新幹線開業に対する「期待」は、県内中間駅が設置される飯田下伊那地域で県外へのアクセス向上、訪問者の増加による経済活性化が挙げられる一方、県全体では「特になし」とする傾向が強いことが13日、県が実施した県民意識調査で分かった。県は「現時点でリニアによる影響を実感しているのは飯伊に限られている」と指摘。策定中の県の新たな総合交通ビジョンに全県的な利便性向上策などを盛り込む考えだ。 リニア開業への期待(二つまで選択)は、飯伊で「県外に行きやすくなる」が37・3%で最多。「訪問者の増加による経済活性化」36・3%、「地場産業活性化」28・8%と続いた。一方、全県では「特になし」が34・1%と最多で「訪問者の増加」27・5%、「地場産業活性化」21・4%など。「特になし」が最も多かったのは諏訪地域で49・4%。地元が長年期待した諏訪・伊那谷回りルートを断念した影響もあったようだ。 開業