イエス・キリストを信じる者の生涯は戦いである。ジョン・バニヤンの「天路歴程」にあるように、天国に召されるまで、自分を含めた人間の罪とサタンの誘惑との激しい戦いが続いていく。 聖書によれば、イエスを信じる者はキリストの兵士である。キリストの兵士の役割はなんだろうか。罪に縛られて苦悩している人々の心の中に神の愛をそそぎ、不正に満ちて混乱している社会の中に神の正義を実現するために戦うことではないだろうか。具体的には、敵に捕らわれて奴隷にされている人々を救い出して、イエスを信じる神の子とするために、敵と命をかけて戦うことである。 敵は一人ではない。少数でもない。狡猾かつ強力なサタンと彼が率いる悪霊の大軍である。サタンや悪霊に奴隷のように支配されている人々が敵として使われることもある。サタンとその軍勢は、隊(チーム)を組んでキリストの兵士を攻撃してくる。 だが、キリストの兵士も一人だけで戦うのではな