―「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは、御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである」(ヨハネの福音書3章16節) 「人生は、クローズアップでみれば悲劇だが、ロングショットでみれば喜劇である」― アメリカの喜劇役者、チャールズ・チャップリンのことばである。チャップリンは本当は、悲劇俳優になりたかった。彼の喜劇のベースは、多くは悲劇である。本当は悲劇なのに、ピエロのように、面白可笑しく演じるのである。結局、ある一つの事実や体験を、悲劇とみるか、喜劇とみるかは、その人の考え方によると言うのである。 「人生は、それを感じる人間にとっては悲劇であるが、それを考える人間にとっては喜劇である」― フランスのモラリスト、ジャン・ド・ラ・ブリュイエールのことばである。ある体験を感情では悲劇だと感じざるを得ないが、同じ体験を思考では喜劇として考
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