二・二六事件の雪はいつ降ったのか 続いて見てもらったのは、1936(昭和11)年2月26日の天気図。 1936(昭和11)年2月26日午後6時の天気図 二・二六事件のあった日だ。陸軍の青年将校によるクーデター事件だが、当時撮影された写真や二・二六事件を再現した映像作品などを見ると、この日、東京に雪が降っていたのは有名だろう。 当時の半蔵門の様子。雪で真っ白だ 増田:これもう、わかりやすいですね。今の天気図にかなり近づいてますから、この天気図を今の気象予報士に見せて「この(天気図の)後の東京の天気を予報して」といったらできると思います。 ――雪が降りますみたいなのはわかるわけですか。 増田:そうですね「降る」というのはもう分かるけれど、あとは雪か雨になるかの判断ですね。気温がわかればですけど……。 ――これって、南岸低気圧ですか? 増田:そうなんです! 南岸低気圧。本州の南岸を進む低気圧とい
