ずっと絵を描くことが苦手でした。 学校の図画工作の時間は、溜息の連続。 隣の友達の画用紙をチラチラのぞいては、自分の絵の不甲斐なさに人知れず落ち込む日々。 「あんたは、何をやらせても、ほんと不器用だねぇ・・・」 そんな母の一言も胸に突き刺さり、教室の後ろに貼りだされる自分の絵を、こっそり外して丸めて捨ててしまいたいような気持ちにもなったものです。 子どもが生まれてから、「犬を描いて」「猫を描いて」とせがまれ、たどたどしく描いてはみるものの、どうしても犬に見えない、猫に見えない。 期待をこめて見つめる子供の瞳が、次第に落胆の色へと変わっていくのがわかり、 「ごめんね、お母さん、絵が苦手なの・・」 お友達のお母さんは、アニメのキャラクターなんてお茶の子さいさい。 なのにねぇ・・。 それ以来、絵を描くことを封印。 「きっと、絵を描くという脳の機能が一部欠損しているんだろうなぁ」と真剣に思っていま
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