「卵アレルギーの方にも食べて頂いている」「卵アレルギーが起こりにくい」。インターネット上にそううたって卵を売っている業者が複数あるとして、消費者庁は29日、「科学的根拠が不確かで、アレルギー患者が食べると命にかかわる恐れもある」と消費者に注意を呼びかけた。業者には各地の保健所を通じて表示や広告を見直すよう求めた。 消費者庁は今年1月、「卵アレルギーの人が食べても大丈夫な卵」という印象を与える表示や広告のあるサイトをもつ販売業者が、少なくとも約20あることをつかみ、うち10業者について各保健所に指導を頼んだ。9月に改めて調べると、さらに6業者が同様の表示をしていた。把握は難しく、保健所の指導にきちんと従わない業者もいたため、注意喚起を決めた。 「えさや鶏の育て方に工夫した」などと記していても、科学的根拠を明示した業者は確認できなかったという。アレルギー患者も食べることができたとする「体験