性犯罪の前歴者らに全地球測位システム(GPS)の携帯を義務づける宮城県条例案の参考となった県警の草案が27日、明らかになった。対象者が外出する際は警察官がGPSの提示を求めることができ、了承があれば職員が住居に立ち入りできるという内容だ。県警幹部は「知事部局の議論のたたき台として作った」と話している。 草案は県警が昨年11月に作成した。「女性と子どもに対する暴力的犯罪等の根絶に関する条例」と題され、48条からなっている。 草案では、GPSを携帯させるのは、女性や13歳未満の子に対する強制わいせつなど性犯罪の再犯の恐れが相当高い前歴者のうち、知事が県警本部長の意見を聞いて特に必要があると認めた者としている。携帯する期間は知事が審査会の意見を聞いて定め、外出の際には常にGPSの携帯を命じる。その際、警察官は確認のため、GPSの提示を求めることができるとしている。 対象者は、GPSをなくし