【ニューヨーク=田中光】キューバ・グアンタナモ米軍基地内の対テロ収容所から刑事裁判を受けるため米国に移送された最初の事例となった被告の評決が17日、ニューヨークの連邦地裁であった。共謀罪で有罪となったものの、ほとんどの起訴内容で無罪となった。収容所の閉鎖を目指すオバマ政権が影響を受けることは必至だ。 この日、評決を受けたのは、国際テロ組織幹部でタンザニア人のアフメド・ガイラニ被告(36)。1998年にタンザニアとケニアで200人以上が犠牲になった米大使館同時爆破事件に関与した疑いで2004年に拘束された。グアンタナモ基地で収容されていたが、昨年6月、裁判のために米国に移送された。 米メディアによると、この日の評決では殺人など285件の起訴内容に対し、有罪となったのは米国政府の施設を破壊しようとした共謀の罪だけだった。 オバマ政権は昨年11月、収容所を閉鎖するために、01年の同時多発テ