ニセ科学批判者がニセ科学批判する正当性の根拠は、科学的事実にあるのではなく、最近、世間の通俗道徳にあることがわかってきた。これは、ニセ科学批判批判派の一部のブロガーのうちでは常識となっている。 つまり、「ウソをついてはいけない」「人を騙すのはよくない」「人を殺すのはよくない」「他人に迷惑をかけてはいけない」と言った通俗道徳に最終的な自説の正当性の根拠があるようである。このような通俗道徳に準拠して世間の集合的非難と公憤を動員する方法は、週刊誌やスポーツ新聞と同じである。一種のポビュリズムである。 しかし、これらの道徳律は確かに世間の道徳規範として流布しているが、よくよく道徳や正義について深く考えていくと、そんなに道徳判断は単純でないことがわかる。 「ウソをついてはいけない」「人を騙すのはよくない」 例えば、殺人犯に追われている女性が自分の家に逃げ込み、殺人犯が探しに来たら、「私の家にはいませ
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