初の連載作品『進撃の巨人』で累計4000万部突破の快挙をなしとげた諫山創。今やアニメに実写映画、企業とのコラボレーションなどまさにその“進撃”はとどまることを知らない。『ダ・ヴィンチ』10月号の「進撃の巨人」特集では、諫山創のデビュー前夜にとことん迫ったインタビューを掲載している。 ――専門学校に入学して最初に所属したのはデザイン学科で、その後すぐにマンガ学科に転籍したそうですが、マンガ家になろうと決めていた? 「絶対にムリだと思ってましたね。専門学校に行くことで、自分よりぜんぜんマンガが描ける人がいることを知って、やっぱり選ばれし者の世界なんだって気づかされた感じでした。姉ちゃんが買ってたファッション誌に安野モヨコ先生が『ジェリービーンズ』を連載してたんです。主人公はファッションデザイナーを目指してるんですけど、途中で、なれるわけがないと言い出す。そのときの描写が膨大な数の石垣があって、