DNA型が一致したとして神奈川県警が今年初め、容疑者として逮捕状と家宅捜索令状を取った男性が、実際は事件とは無関係の別人と判明していたことが捜査関係者への取材でわかった。警察庁が管理するDNA型データベースに誤った情報が登録されていた。DNA型鑑定の精度は飛躍的に高まっているが、人為的とみられるミスが絡み、別人の逮捕状まで取る事態となった。 捜査関係者によると、横浜市旭区の飲食店で1月、女性がバッグを置き引きされる窃盗事件が発生。神奈川県警旭署は女性の証言をもとに犯人のものとみられる遺留物のDNA型鑑定をし、結果をデータベースで検索したところ、ある男性の型として登録されていることがわかった。 同署はこの結果や目撃情報などをもとに、窃盗容疑で男性の逮捕状と家宅捜索令状を取得。自宅を捜索したが、男性が容疑を否認し続けたため、逮捕はせずに署へ任意同行を求めた。 その後の調べでも犯人であると