民主化運動「アラブの春」の唯一の成功例ともされる北アフリカのチュニジアで、大統領選挙の決選投票が行われ、憲法学者のカイス・サイード氏が当選しました。 得票率は▽憲法学者のカイス・サイード氏が72.71%、▽実業家のナビル・カルウィ氏が27.29%で、サイード氏が勝利しました。 サイード氏は、チュニス出身の61歳。 政治経験はありませんが、選挙戦では腐敗の一掃を訴え、経済の低迷や高い失業率に不満を抱えた若者の支持を取り込みました。 選挙管理委員会の発表を前に勝利宣言したサイード氏は、「権力の座にある人たちと一般の人たちとの間で信頼関係を再構築する必要がある。憲法の枠組みのなかで物事を進めていきたい」と述べ意気込みを語りました。 チュニジアは、市民による抗議デモで独裁政権が崩壊したあと、着実に民主化を進め、「アラブの春」の唯一の成功例とも言われています。 しかし、民主化後も暮らし向きがよくなら
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