梵字とは仏教、特に空海、最澄が伝来させた密教と密接な結びつきがあり、 古代サンスクリット語の基礎にもなっている文字です。 密教の世界は曼荼羅に集約されるように、大日如来を中心として仏の意志が宇宙を貫き宇宙そのものの体現を表したものです。 すなわち、そこに描かれた仏菩薩や神々の色・形・位置・持ち物などすべてが宇宙の真理をシンボライズしており、それを目で見ることにより人間は宇宙の真理との交流を体験できるという、極めてダイナミズムな世界です。 梵字の事を悉曇または種子とも言い、曼陀羅を文字で表現したものが種子曼荼羅です。 すなわち各仏菩薩達を表した文字なのです。その中で生まれ年(干支)によってきまる守護尊を表したものが守護梵字です。 最近はTATTOOの世界でもお馴染みでして、腕などに、トライバルと共に守護梵字を彫り込んだ若者をよく見かけます。 寺院、大師などでは、昔から経文・真言・護摩札・卒塔