ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。 以下の内容は、教育相談についての研修会レポートです。 教員をしている30年間に、学校の教育相談(=苦情)の質と量は激変した。教育相談に割く時間は、時には深夜にまで及び、学校業務を妨げる要因にもなりかねないケースもある。ここでは、私自身が生徒指導担当者や小中学校兼務担当者として経験したケースを踏まえながら、学校への教育相談の裏に何があるのかを考えたい。 私は、苦情という言葉を使わずに、敢えて『学校への教育相談』という言葉を使うことにしている。それは、苦情という言葉は、苦情処理という作業につながり、そこに教育課題を見出そうという教員の姿勢をあいまいにしてしまうからである。 しかし、それら教育相談の中には、明らかに学校への筋違いの要求と思われる場合もある。 私自身は中学校教員であるが、小