英国の人類学者ロビン・ダンバーの著書「How Many Friends Does One Person Need?」。安定した人間関係を築けるのは150人が上限との理論を展開している
以前勤めていた会社はデザイナーが遠隔地にいたため、クライアントと直接会わないことが多かった。そのためディレクターがクライアントに直接話を聴き、その内容を社内に持ち帰ってデザイナーに伝える、という制作工程が一般的だった。 デザイナーの中には、それでも器用にデザインができてしまう人と、そうでない人がいた。そして後者のデザイナーからは、こんな声がよく上がっていた。 前段のインプットが十分ではないので作りにくい クライアントと直接話ができないので作りにくい この時ディレクターをやっていた私は、この意見に一理あると思った。 そこで、前段の設計資料をサマリーせずにフルで共有したり、オリエンをより丁寧にしてみたり、クライアントとの打ち合わせに同席してもらう機会を設けるようにした。 結果どうなったかといえば、変わらなかった。なぜなら、デザインのクオリティが低かったのは、インプットやクライアントと直接会うか
「この仕事は期限までにまだ余裕があるな」と考えて「先延ばし」してしまい、ギリギリになって慌てる——。多くの人に一度ならず経験があることだと思います。 脳科学的見地から見ると、先延ばしはどういうメカニズムによって起きるのか、そしてどうすれば先延ばしをなくすことができるのか、脳科学者の生塩研一(おしお・けんいち)先生に聞いてみました。 構成/岩川悟 取材・文/清家茂樹 写真/塚原孝顕 自分の「先延ばし度」はどれくらい? 先延ばしを招くのは、最近注目されている脳領域 「脳の司令部」を鍛えて先延ばし癖をなくす 自分の「先延ばし度」はどれくらい? みなさんの「先延ばし度」はどれくらいのレベルでしょうか? まずは、先延ばし度の自己診断テストを紹介しましょう。これは、心理学的アプローチによる先延ばし研究の世界的権威である、ピアーズ・スティール博士が考案したものです(ピアーズ・スティール『ヒトはなぜ先延ば
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