富士通は和歌山県のミカン栽培業者と協力し、スマートフォンやクラウド技術などを活用して高級ミカンの栽培を支援する実験を始めた。 富士通は、高級ミカンの生産をITによって支援する実証実験を和歌山県有田市で始めた。同社のセンサー技術やクラウド技術などを活用し、これまで大量栽培が難しかった「味一みかん」の栽培量拡大と、果樹園で働くベテラン従業員から若手への技術承継を目指す。 実験では、農地に設置したセンサーで日々の気象データや土壌環境データを取得。また従業員に配ったスマートフォンによって、日々の作業記録や、樹木1本ごとの育成データを登録する。従業員はPCやスマートフォンからデータにアクセスすることで、その場その時で必要な作業を確認でき、栽培の効率化を見込む。