「青函トンネルをもう1本掘ってはどうか」。6日に開かれた県議会の新幹線・鉄道問題対策特別委員会で委員からこんな提案があった。2016年3月開業予定の北海道新幹線の高速化に向けた国への要望案だが、現在の青函トンネルは約6900億円かかった。国の財政が苦しい中、賛否ある議論となりそうだ。 高速化を巡っては、国内初の新幹線と貨物列車が同じ線路を走る青函トンネルとその前後の共用区間(約82キロ)が「障壁」となっている。国はすれ違い時の影響を考慮し、共用区間では特急並みの時速140キロ(北海道新幹線の最高速度は260キロ)と決めた。そのため、新青森―新函館北斗間の所要時間は当初計画の約40分から約1時間に延びた。 特別委で、花田栄介委員(自民)は、国のこの変更を「容認できない」と述べたうえで、「現在の青函トンネルとは別に、貨物列車専用のトンネルを掘ったらどうか」と県が国に要望することを求めた。 花田
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