「アイの物語」は山本弘氏によるSF小説作品。2006年に刊行され、2009年には文庫化されている。「ヒトとロボットの対立」というSF小説で何千・何万回と繰り返されてきた永遠のテーマに対する、ある1つの”救い”のような小説。 著者の山本弘氏はブログ(参照)の人気もある、ネットでは有名なSF作家らしいが、実は本書を読むまで彼のことは知らず、彼の書いた本の中でこの「アイの物語」が初めて読んだ本だった。他にもSF小説だけでなく様々な作品を執筆しているらしいので、いずれ読んでみたい。彼の作品の中には以前にタイトルを見たことがあり、気になっていた本も何冊かあった。 「アイの物語」は以下のように話が始まる。 今から数百年後の未来、人類は数千万人まで衰退し、地球の主権を握る知性はアンドロイドに置き換えられていた。そんな中、語り部と呼ばれる1人の人類の少年が少女型のアンドロイドと出会い、戦闘の中、怪我を負い