まずこの話に驚くようなオチは無いことをあらかじめ書いておく。小学校3年だか4年だかの頃の話。プールの授業での出来事だった。 風邪気味で見学してた俺と、水着を忘れて同じく見学してたタカシ(仮名)は落ち着きなく暇を持てあましていた。その学校のプールは地下二階にある室内プールで、湿気がこもって居心地が悪かったのもあるだろう。 プールサイドをウロウロするのにも飽きた俺たちは、シャワー室の隣にあるドアに入ってみることにした。それまで全く気にも留めておらず、そんなドアがあったこと自体初めて知ったくらいの感覚だったように思う。 ドアは上半分にガラスが埋め込まれている、よくあるタイプのものだった。入ってみるとそこには上階へ続く階段があるのみで、他にはなにもなかった。どこへ続くんだろうという話をしながら扉を閉めると、鍵がかかって開かなくなった。 当時俺が通っていたのは海外の日本人学校で、オートロックは珍しく
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