ドイツの大手自動車メーカー、フォルクスワーゲンは、丸みを帯びたフォルムで長年愛された小型車「ビートル」の生産を来年で終了すると発表しました。 「ビートル」はナチスドイツ時代の1930年代後半に生産が始まり、丸みを帯びた独特なフォルムが特徴で、「カブトムシ」の愛称で日本を含め世界各国で親しまれてきました。 「ビートル」は世界で2000万台以上が販売されましたが、近年は売れ行きが低迷していて、日本での販売については、来年、終了するとすでに発表されていました。 フォルクスワーゲンは、2015年にディーゼル車の排ガスをめぐる不正が発覚して以降、電気自動車へのシフトを進めていて、発表の中で「ファミリー層に特化し、電動化を進める中で代替案はない」としています。 そのうえで、「3世代にわたったビートルがなくなることで、多くのファンのさまざまな感情を呼び起こすことになるでしょう」とコメントしています。