オーストラリア国旗(2016年4月25日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP 【11月29日 AFP】オーストラリアの保守連合政権は29日、海外で活動する自国のスパイにより広範な裁量権を与え、殺傷力のある武器の使用も認める法案を議会に提出した。 法案では、海外で作戦行動中の豪秘密情報部(ASIS)の職員に、自衛の域をはるかに超えた「合理的な力の行使」を認めている。 これにより、ASISの職員・工作員は火器を使用しやすくなるほか、任務をおびやかす人物の拘束・拘禁もできるようになる。また、第三者や人質を守るための武力行使も可能になる。 マリス・ペイン(Marise Payne)外相は、「より複雑化する」世界と、現行法が制定された10年以上前には「予期し得なかった新たな状況」を理由に、改正案の正当性を主張した。 現行法では、情報員は自身と同僚の職員・工作員の身を守る場