2012年7月29日のブックマーク (2件)

  • 『ブルーバレンタイン』(デレク・シアンフランス) - Devil's Own

    "Blue Valentine"2010/US アメリカ映画には普通の家族にある小さな亀裂を顕微鏡で拡大し、つぶさに見せるような系譜が存在すると思う。そうした映画の代表選手がジョン・カサヴェテスであり、ウディ・アレンであったりする・・・というのは今はなき良ブログ「マコンド犬」に書かれていたことの受け売りなのだが、『ブルーバレンタイン』もやはりこうした系譜に位置する作品である。倦怠期を迎えた一組の夫婦が崩壊していくさまを冷酷に抉っていく一方で、2人が知り合い結婚するまでの最良の日々の記憶がフラッシュバック的に挿入される。恋愛にまつわる記憶を脳内再生するかのような話法は『(500)日のサマー』を強く意識させるが、ここには洗練された映像表現や気の利いた結末もない。ほとんどドキュメンタリー映画の冷淡さで男女関係をめぐる甘美さと残酷さを提示していく。 冒頭、夫婦と一人娘が迎える朝の様子からして、す

    『ブルーバレンタイン』(デレク・シアンフランス) - Devil's Own
    Chio_rie
    Chio_rie 2012/07/29
    "シンディは結局最後まで周囲からは「女」としてしか扱われてなくて、本当に彼女を人間として扱っていたのはディーンだけだったというところが切ないよな。"
  • 『ダークナイト ライジング』(クリストファー・ノーラン) - Devil's Own

    "The Dark Knight Rises"2012/US ノーラン版「バットマン」の完結編。このブログでさんざん『ダークナイト』過大評価論をぶち上げておきながら、会社を休んでまで先行上映に駆けつけ2回連続見てしまったという。こういうのをツンデレというのか。映画の評判に関しては私の見る限りでは、否定的な意見が多めといったところだろうか。『インセプション』のときもこんな感じだったように記憶している。一応、私のシリーズに対する考えを示しておくと1作目はちょっと退屈、2作目は面白いけど不完全燃焼という感じで、個人的には今作が一番よかった。ノーランのフィルモグラフィの中でも群を抜いて好きな作品になった。 『ダークナイト』はいい意味でも悪い意味でもジョーカー(ヒース・レジャー)ありきで評価を得た映画だとおもう。犯罪映画としては一級品だが、バットマンの物語として見たときにはどうか。市川森一が書いたゼ

    『ダークナイト ライジング』(クリストファー・ノーラン) - Devil's Own
    Chio_rie
    Chio_rie 2012/07/29
    "『ダークナイト』を見ると「ぼく、しょうらいジョーカーになる」ってなっちゃうけど『ライジング』はちゃんと「しょうらいバットマンになる」って思える映画だった。”