井上明人氏(26歳)は慶應義塾大学大学院を修了後、国際大学GLOCOMにてゲーム研究の専門家として、助教を勤めている。今回、Square Havenは、東京にて、ゲーム研究者である井上明人氏にインタラクティブメディアの現状についてのご意見をお聞きする場を設けることに成功した。 国際大学GLOCOMの発行する『智場Intelplace』の最新号には、アーケードゲームデザインのパイオニアである遠藤雅伸氏と井上氏の対談が収録されている。1983年、新卒でナムコに入社し、斬新で画期的なゲームの開発に従事した遠藤氏を井上氏は、「もし『スペースインベーダー』が日本のゲーム史のファースト・インパクトであるとすれば、遠藤氏が手掛けた『ゼビウス』は日本ゲーム史上のセカンド・インパクト。」と述べる。『スペースインベーダー』と『ゼビウス』の間には、いくつかの特筆すべき違いがある。まず、単純なところでは縦スクロー