いつの時代にも子どもたちは、遊びに夢中です。それは、子どもたちが遊ぶことによって、生きていく為に必要な力を身につけているからです。 しかし、今、子どもたちの遊ぶ環境、つまり場所、時間、おもちゃは本当にそういった力を身につけられる状態なのでしょうか。何かが欠けているような気がしてなりません。子どもに係わる仕事を始めて、ますますその思いにかられ、せめて乳児期に良い環境を与えたいと思っていたところ、出会ったのがヨーロッパの おもちゃだったのです。 驚くことにそのおもちゃたちは、子どもが本来持っている能力を充分に引き出してくれるものばかりでした。そしてその背景には、子どもたちの遊びを真剣に考え続けている作者や母親の150年という歴史があったのです。私はおもちゃの大切さを伝え、そして良いおもちゃを紹介することによって、子どもたちが生き ていく為に必要な力を身につける一助になるよう、お役に立ちたいと考