ここ数年間、携帯電話業界において最も注目されている地域は間違いなく中国である。中国では、1998年から携帯電話加入者が毎年2桁の成長率で増加しており、中国信息産業省によると2004年末の携帯電話ユーザーは既に3億3000万人を超えたという。中国は間違いなく世界一の携帯電話大国になったといえるだろう。この巨大なマーケットをにらんで、携帯電話メーカーやインフラベンダー、コンテンツプロバイダなど、携帯電話産業の各分野のプレイヤーが世界各地から中国へと進出してきている。ただし、中には一躍成功を収めた企業もあるが、利益の累積損失を重ねて携帯市場自体から撤退した企業もある。中国市場には無限の可能性が見えるが、うかつに参入して隠れたいばらに刺され、逃げ出す者も少なくないのである。この連載では5回にわけて、中国携帯電話ビジネスの現状を紹介していく。 中国市場のとらえ方 北京の繁華街にあるノキア携帯端末のP
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