漫画の中の一コマと普通の絵の違いは、台詞の有無だの、効果線だの、いわゆる漫符だのと色々ありますが、それの大元になっている前提の一つに、漫画のコマは他のコマとの連続性の中にある、というものがあります。それはつまり、漫画のコマ(絵)は「物語」を構成する一要素ということであり、その要素がある法則、意図でもって連続的に配置されることで、「物語」はある一定の意味をもちうるのです。 今まで弊ブログではカギカッコつきの「物語」について何度となく触れてきましたが、それをなるべく簡単に改めて説明すれば、「誰かに何らかのメッセージ/概念を伝えるために体系立てられた情報の集合」というものです。一般に言われるカギカッコなしの物語よりも、だいぶ広義の概念となります。 漫画もこの「物語」の一つですが、漫画の場合、この「体系立てられた情報の集合」はストーリー・話の筋道とほぼ同義です。そして、ストーリーには必ず時間の経過
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