主観的奥行きが「代理」しているのは、実は客観的奥行きではありません。「客観的奥行きを代理している」ものとして振舞うことにより、世界の統合を表象代理しているのです。手紙は宛先に届きます。誰の手紙がどこに届くかという以上に、郵便が機能していること、「郵便そのもの」という手紙がわたしの元に静かに返送されてくるのです。 奥行きの不安 - ish 離人症や統合失調症(以前は分裂症と言った)の人が感じる、奥行きのないバラバラの世界。客観的奥行きと主観的奥行きについての考察がとても興味深い。 「モノが統合された一つの物質であることを支えている感覚」が失われた人の不安は実感としてはわからないが、「風景なんて本当はバラバラで、何のまとまりもない。奥行きもフィクションにすぎない。ただ、一つ一つの色や形の認識だけがグロテスクにはっきりと見える。見えるけれど、生気がない」という分裂的な世界の描写を読んでいると、そ
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