参院選に日本維新の会から比例で出馬した元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)が13日、ヘリコプターで富士山上空から登山客らに声を掛けた。世界遺産登録に沸く3連休初日のにぎわいを狙った空中戦。しかしヘリからは降りず、声は届かないどころか、有権者にもほとんど気付かれずに作戦は“不発”。登山客らは「救助ヘリかと思った」「猪木さんが乗っていたなんて」などと話した。 観光バスが何台も止まり、土産店やレストランが密集する山梨県の吉田口5合目。午後2時すぎ、プロペラ音が鳴り響いた。真っ赤なヘリの機体側面には「国会に闘魂注入!!燃える闘魂アントニオ猪木」の文字。登山客ら約300人の上空約50メートルを通過すると、多くの人が携帯電話のカメラを向けた。 「鳥だ。飛行機だ。いや、猪木だ!」 こう、驚かれるのを期待して企画。しかし、ほとんどは猪木氏が乗っているとは気付かない。飛行スピードが速すぎて、機体に