ゲームセンターを利用する高齢者が近年増えている。金銭的な負担が小さい上、適度に頭脳や体を使うことから老化防止にもつながるためだ。運営会社はシニア向けの特典を設けるなど、取り込みを図っている。 ゲームソフトメーカーのカプコン(大阪市)は今秋、京都市右京区のイオンモール京都五条内で運営しているゲームセンターで、50歳以上を対象にメダルゲームやクレーンゲームのこつを教える催しを開いた。 参加した近くの無職男性(75)はほぼ毎日訪れ、3〜4時間楽しむといい、メダルゲームについて「残ったメダルは店に預けることができるため1週間に千円程度で楽しめる。手と頭を使うので病気の予防にもなる」と話す。 このゲームセンターでは、メダルゲームコーナーの約3割を高齢者が占め、常連客同士の交流も生まれているという。カプコンは3年前から同様の教室を全国で開いており、「介助知識を持つスタッフを増やすなどして、高齢者