このところアニメ映画の話題作が続く。 新海誠監督によるアニメ『君の名は。』が興行収入240億を超えて話題となった。互いのスマホを媒介として二人の愛が片田舎の町を甦らせる。と聞けば、いかにも今日版「とりかえばや物語」スマホによるセカイ系! で評価が終わってしまいそうだが、私は感動した。 何故ならそこにはアート愛があったからだ。コンビニもカフェも無い片田舎に住む女子高生が都会の高校生と入れ替わる。その彼の先輩の美女とのデートのために用意した彼女のプランは、国立新美のレストランの食事と森美の展望台と写真展。おいおい、そんな絵に描いたような情報どこから手に入れたんだと聞きたくもなるが、多分スマホからだろう。 でも、そんな田舎の女子高生のデートプランが2つの美術館を巡るというアート愛が嬉しい。しかも男子高校生が彼女を探しに飛騨地方を訪ねる旅行で、スマホでググってもその町は現れない。しかし彼が写真展で
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