世の中はエクサスケール・システムの開発に向けて動きを強めているが、やはり大きな問題のひとつは電気と熱の問題だ。実装密度が高くなると共にそれを冷やすための冷却技術が必要となる。その中でも有力なのがコンピュータ自体を冷媒の中に浸けてしまう液浸型だ。ただし、冷媒自体も高価であったり取り扱いが難しいし、液浸型でも暖まった冷媒自体をどこかで冷却する必要があるのだ。その冷媒が無料で、無尽蔵にあるとしたら、それは夢のような技術だろう。 先週3月1日から3月3日までの3日間、道後温泉において恒例の情報処理学会ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)研究会温泉合宿で開催された。その中で第4回となるHPCアイデアコンテストが開催された。最優秀賞を受賞したのは国立情報学研究所の藤原一毅氏と鯉渕道紘氏のチームで、タイトルは「メンテナンス可能な水没HPC」であった。 タイトルにもあるようにこの技術は液浸と呼
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