2015年のノーベル文学賞は、ベラルーシ人の作家スベトラーナ・アレクシエービッチ氏に決定した。第二次世界大戦の従軍女性の証言を掘り起こした『戦争は女の顔をしていない』や、チェルノブイリ原子力発電所事故に遭遇した人々にフォーカスした『チェルノブイリの祈り』を送り出した彼女とその作品に対して、スウェーデン・アカデミーは「私たちの時代における苦難と勇気の記念碑といえる」と、最大限の賛辞を贈っている。 ノーベル文学賞にベラルーシ人作家 フクシマを積極発言(朝日新聞デジタル) これに対して、日本のメディアはもっぱら、村上春樹氏の受賞の有無に終始した。受賞を逃したことが明らかになると、「またも逃す」「10連敗」といった見出しが踊り、ファンの「残念」「来年こそ」といった声が紹介されていた。もはや秋の風物詩といっても良い情景といえるかもしれない。ご本人はウェブでのアンケート企画などでノーベル賞について質問