明治以後に活躍した大山巌に関しては、小説やドラマで知ったという方も多く、実際の人物像はよく知られていません。「大山巌にまつわるウソ・ホント」後編では、結婚について取り上げます。 ※前編はこちらから 年の差婚だった ホントです。 大山巌は先妻と死別したあと再婚しておりますが、先妻と後妻は偶然にも同い年で、大山巌とは18歳の年齢差がありました。当時は女性の結婚が15歳頃から始っていたことを思えば、父娘ほどの年齢差といえます。 大山巌は次男で、家を継ぐ兄がおりましたし、維新前は反政府活動に従事する革命の闘士みたいな活動をしていましたので、家庭を築こうとは思わなかったようです。明治に入ってからも独身のまま普仏戦争を観戦しに渡欧したり、帰国したかと思えば直ぐさまスイスに留学していたりで、結婚願望は希薄だったとしか思えません。 結婚のきっかけはスイスからの帰国 明治6年の征韓論争と呼ばれる政変劇があっ
