●開拓者グーグル 見本市と同時に開かれた各社首脳の基調講演のなかで、ひときわ注目を集めたのが、ネット検索最大手グーグルの共同創設者ラリー・ページ社長(32)だった。 CESの基調講演は、マイクロソフトやソニー、インテルなど、業界の大御所が登壇するのが慣わし。その晴れの舞台に、ページ氏が登壇したことに、この世界の地殻変動を感じた。 「こんなに多くのカメラを向けられるのは初めて」。Tシャツ、ジーンズに白衣姿で現れたページ社長は、おどけながらも新サービスを熱く語った。見本市という舞台を意識してか、さわりの部分では、地図検索の「グーグル・マップ」を携帯電話に提供するサービスなど家電絡みの話が中心だった。だが、時間がたつにつれ、話題はハードウェアからネット上のサービスに移った。 この日発表した「グーグル・ビデオ・ストア」は、CBSテレビのドラマやNBA(米プロバスケットボール協会)などのスポーツ映像