寝過ぎも寝不足も死亡の行動危険因子となりうる。国立がん研究センター社会と健康研究センターのThomas Svensson氏らは、東アジアの男女32万例超を含む9件のコホート研究のデータを用いて、睡眠時間と死亡との関連を男女別に解析。その結果、7時間睡眠と比べ、その他の睡眠時間では死亡リスクが有意に上昇すること、性は睡眠時間と死亡の関連に影響する修飾因子で、年齢は男性のみで修飾因子となることが分かったと、JAMA Netw Open(2021;4:e2122837)に発表した。 対象は日本、中国、シンガポール、韓国の男女 これまでに、長時間睡眠および短時間睡眠はいずれも全死亡と関連することや、長時間睡眠と死亡との関連は欧米人よりも東アジア人でより強いことが報告されている。また、東アジア人では、BMIと睡眠時間、心血管疾患(CVD)による死亡、がんによる死亡との関連が示されている。 Svens