8月5日に福岡県久留米市の花火大会で花火玉が落下し弓道場が全焼した火事は、作業員の汗で導火線が湿ったことが打ち上げ失敗の原因の可能性があるとして、福岡県が花火製造業者に行政指導をしていたことが分かりました。 8月5日に3年ぶりに開催された久留米市の「筑後川花火大会」では、フィナーレの最中に打ち上げに失敗した花火玉が落下後に爆発し、久留米高専の弓道場が全焼しました。 福岡県によりますと、作業員の手に付いた汗などで導火線が湿ったことが原因の可能性があるとして、8月12日に福岡県みやま市の花火製造業者に立ち入り検査を行ったということです。 検査では、花火の製造過程を確認したうえで、原則夏場の作業を避け、こまめに汗を拭くなど、湿気対策について口頭で指導しました。 県は、他の業者にも文書で通知を行うほか、毎年1回の保安検査で実施状況を確認する方針です。