消費は徐々に上向きつつあるようだ。内閣府は12日、先月の消費者心理の動きを示す消費動向調査の指数が前月より1ポイントプラスの44・3と2カ月連続で上昇し、5年8カ月ぶりの高い水準となった、と発表した。消費者心理であって、まだ消費の動向ではないが、世間の雰囲気を見ていて、うすうす感じていたことが統計でも確認できた。 こうした景況感について、現状は高級品を中心に消費が動いているだけで、円安などによる物価上昇で、株に投資している人以外は恩恵が少ないと批判する論調もまだある。 アベノミクスは、マネタリーベース(中央銀行が供給する通貨)を増加させてデフレ予想をインフレ予想に転換する政策だ。半年程度でインフレ予想になると、実質金利(=名目金利から予想インフレ率を引いたもの)が低下し、円安、株高という現象は比較的早く起こる。今はその最中であるので、誰でもわかるだろう。 輸出なら、円安を通じて半年~