前回はオシロスコープとは一体どういったものなのかについて述べました。今回はオシロスコープの基本的な使い方について解説していきます。 表示画面の見方 前回も述べたように、オシロスコープは「電圧の挙動」を「時間の経過」にそって線表示するものです(図1)。表示画面に波形を描く方法は心電図の描き方と似ています。波形は左から右へ等速で移動しながら電圧の大きさに応じて上下します。電圧が大きくなると上に向い、小さくなると下に向います。左が古い時間、右が新しい時間です。オシロスコープの表示画面は、基本的に縦方向が電圧、横方向が時間を表した2次元表示です。表示画面の縦方向は電圧軸として電圧目盛、横方向は時間軸として時間目盛が刻まれています。 図1 「電圧の挙動」を「時間の経過」にそって線表示 表示画面の上から下までは8分割されており、例えば8分割された1目盛あたりを1ボルト(1V/div:「1ボルトパーデビ
著書「オシロスコープ入門」の紹介と初心者を対象にした「Web版オシロスコープ入門」のサイトです。まず本文(209ページ)から64ページ分をサムネール化した縮刷版(HTML形式 2MB)をご覧ください、本書の内容がすぐにわかります。また、コンテンツは電気の専門知識を必要とせず、平易な言葉で表現し、JPEG画像やGIFアニメも数多く挿入した初心者必見のページ構成としました。 第1章 波形と電圧との関係 第2章 ブラウン管の基礎知識 第3章 オシロスコープの動作原理 第4章 ノブ (つまみ) やスイッチの説明 (必見) 第5章 オシロスコープの操作方法 第6章 2現象オシロスコープの操作方法 第7章 オシロスコープの基本測定 第8章 リサジュー図形の仕組み 第9章 プローブ (Probe) 第10章 測定時の誤差 第11章 スキルアップ・テクニック 第12章 FAQ (よく聞かれる質問) 第13
オシロスコープは、通常、AUTOで自動掃引し、周波数が低いときなどトリガがかからないか、波形が安定していないときは、NORMALで調整する、という使い方をしているかもしれません。AUTOは、トリガパルスがあるときはトリガ掃引、GND信号などのトリガがないときは、自由掃引に自動で切り替わります。 しかし、本来の使い方は、NORMALできちんとトリガパルスを作ることにあります。NORMALでは、トリガパルスを作るためにCH1、CH2でSOURCE波形の選択、COUPLINGを経由して、LEVELつまみとSLOPEで指定された電圧でトリガーパルスを作り、画面上に波形の任意の位置から書きはじめさせることが出来ます。ただ、NORMALでは、最初の調整が悪いと画面に輝線が描かれないため、AUTOにして、波形の位置を確認します。
(2007/12/24 akita(at)merl.jp) 概要 ここでは、ディジタルオシロスコープ(Digital Storage Oscilloscope; DSO)を 使って、いろいろな電圧波形を観測するための、 基本的な手順を知識をまとめてあります。 研究室にあるDSO (Tektronix TDS2024等)には、多数のボタン・ツマミが ありますが、主に使うのは上図の赤丸で囲った部分です。 以下で、これらを使って順に波形を観測してみましょう。 波形の観測とトリガ オシロスコープは、基本的には、周期的な電圧波形を、 「ある条件」を「トリガ」として、画面上に静止させて表示する計測器です。 この「ある条件」とは、通常は、 「電圧が、設定したしきい値を上昇して(rising)あるいは 下降して(falling)横切る」タイミング、として定義します。 例えば上図では、1kHz・約4Vp-p
最近のデジタル・オシロスコープの機能・性能向上は著しいものがある。超高速のハイエンド機はもとより,低価格の入門機であっても,見たい波形を確実に,正確にとらえる能力を備えている。こうしたこともあって,オシロスコープに表示された波形を鵜呑みにする失敗を犯すことがある。オシロスコープは,設定された条件で入力された信号を正しく表示する。同様に,入力信号に対してふさわしくない条件設定をした場合は,ふさわしくない波形が「正しく」表示されることも知っておくべきだ。 <図1>は方形波の立ち上がりをオシロスコープで観測したものである。 400ns/divの時間軸で観測しているが,オーバシュートやリンギングのないきれいな立ち上がりをしており,その振幅は管面から5.74Vであることが読み取れる。
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