2023年6月27日のブックマーク (1件)

  • 新たなサルフラワー : 有機化学美術館・分館

    3月13 新たなサルフラワー 筆者は根がマニアであるので、たとえば2種類の元素だけでどういう化合物が作られているか調べたりするのが好きです。で、以前に東京化成さんのサイトの「化学よもやま話」にて、このへんを書いたことがあります。硫黄と炭素から成る化合物は結構な数があり、とりあえず思いつく一硫化炭素、二硫化炭素、亜硫化炭素(S=C=C=C=S)の他、いくつかの環状化合物が作られています。 環状の硫化炭素類の例 そして2006年には、「サルフラワー」と名づけられた新顔の硫化炭素(C16S8)が登場しました(論文)。チオフェンが8つ環を作ったような構造で、名称は「sulfur」(硫黄)+「flower」(花)から来ています。 サルフラワー 合成はどうやっているかというと、環状のチオフェン4量体に塩基を作用させ、生じたアニオンに硫黄を付加させます。これを真空下熱分解させてサルフラワーとしています。

    新たなサルフラワー : 有機化学美術館・分館
    Daniel_Yang
    Daniel_Yang 2023/06/27
    硫黄もやはりSP2混成軌道で、Pz軌道の孤立電子対が、炭素のπ電子と共鳴しているのかしらね。そうだとすると、芳香族ですね。