フォードのタキシードブラックのピックアップトラック 【ニューヨーク=山川一基】米自動車大手フォード・モーターは25日、一部の黒色自動車の新規注文受け付けを停止する、と販売店に伝えたことを明らかにした。東日本大震災の影響で、日本からの顔料の輸入が滞っているためだという。 対象となるのは、光沢のある黒である「タキシードブラック」のピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)。また赤色の顔料も不足しつつあるといい、4月4日から一部の黒や赤の自動車の生産を停止、もしくは縮小する方針だ。 フォードにとって黒は、初期のベストセラー「T型フォード」の色。創業者ヘンリー・フォードは「T型は黒である限り、どんな色でもそろえている」と冗談を言ったと伝えられるほど、黒にこだわっていた。 一方、米ゼネラル・モーターズ(GM)は25日、日本から部品の供給が滞ったため21日から操業を取りやめていた米ルイ