カジノを中心とする統合型リゾート(IR)の誘致を進める大阪府市は18日、候補地に決めた大阪湾の人工島、夢洲(ゆめしま)=大阪市此花区=まで鉄道を延ばす3案を発表した。JR大阪駅から最短22分ほどでつなげ、課題のアクセスの改善をめざす。財政難のため、建設費用はカジノの運営業者に負担してもらう考えだ。 鉄道延伸案は、この日の府市の会議で示された。橋下徹市長が「大阪全体のことを考えると魅力的」と推したのはJRゆめ咲線の延伸案だ。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)とも直結する。ただ、別の人工島の舞洲(まいしま)を通るため2本のトンネルが必要となり、建設費は約1700億円と見積もる。京阪中之島線を延ばす案も同様にトンネルが必要で、建設費は約3500億円に上る。 約540億円と最も安上がりなのは、大阪市営地下鉄中央線を約3キロ延ばして「夢咲トンネル」を通す路線。大阪五輪誘致で計画した鉄道建設が